こんにちは。子育て中の父親であるおかし3です。
子育てって難しいですよね。
『すべての子どもにとって最適な子育て論』とかあれば楽なんですけど、子どもは個人差が大きいので、なかなかそうはいかないんですよね。
で、このインターネット上には『子育て体験談』が溢れるほどあるじゃないですか。そこから子どもの成長具合とか育児方針などを学ぶことも多いんですけど、なかには「これ大丈夫か?」みたいな体験談もあるんですよ。
具体的には、自然派(オーガニック大好き)や化学製品全否定派、薬は毒です派のブログとかです。それが悪いとまでは言いませんが、そういう体験談を読んで、鵜呑みにしてしまう人がいないか心配になるんですよね。
そしてそのような育児方針が本当に子どものためになってるのかな、と思ったので、私の『子育ての体験談』についての考えをまとめておきます。
子育ての体験談は貴重である
私は『子育て(育児)の経験は貴重である』と考えています。
基本的に子育ては多くの人にとって、『子どもが生まれてから初めて経験すること』であるため、その経験を持つ人の意見や体験は貴重です。
子育ての進め方やコツ、親の心構え等、先人たちから学ぶことは多いと考えています。
子育て体験談を一般化することは難しい
子育ての体験談は、それぞれのご家庭の子どもについて、いろいろな記録が残されていてとても役に立ちます。
例えば、私も
- 首のすわる時期
- 寝返りをする時期
- 歯の生える時期
- 歩き始める時期
- 言葉を発する時期
- トイレトレーニングの時期
- 夜泣きの頻度…
などをインターネットで検索したことがあります。いろいろな方が『自分の子どもの体験談』を書いていらっしゃるので、とても参考になります。
ただし、参考にはしますが、鵜呑みにはしません。
なぜなら、子どもは個人差が大きいからです。特に0~3歳くらいまでの発達度は、かなり個人差があります。
実際、私は二人の子どもがいますが、同じ男の子で、同じような環境で育てている(つもり)にも関わらず、性格、寝返りの時期、夜泣きの頻度、離乳食の好み、どれも異なります。
同じ人間から生まれ、似たような環境で育った子たちがこれだけ違うのですから、自分の子どもと他人の子どもは、かなり異なる可能性が高いといえます。
ゆえに、『他人の子育て体験』を一般化(ときには神格化)し、すべての成功体験を自分の子どもに当てはめることは難しいといえるのではないでしょうか。
他人の成功体験を自分の子どもに強いることが、子どもの負担を増やす可能性もあるのではないでしょうか。
体験談から個人差を学び、専門職から対処法を学ぶ
最初に言いましたが私は『子育ての体験は貴重である』と思っています。ただそれは『子どもの個人差を学ぶうえで貴重である』という考えです。
個人差があるのだから、他の子どもと比較して、必要以上に悩む必要はないんだという感覚を持つために子育て体験を見たり、聞いたりすることは意義のあることではないでしょうか。
ただし、子どもの健康上の問題点が見かり、その対処法を知りたいときは、子育て体験を頼るべきではないと考えています。
そういう状況であれば、医師や保健師、管理栄養士などの専門職を頼るべきだと私は考えています。
なぜなら、専門職の人は『多種多様な子どもを観察した経験』があるからです。しかもその経験は『異なる母親から生まれ、異なる環境で育ってきた子供を観察した経験』です。これが専門職の強みであるといえるのです。
私たち親が子どもの悩みや問題点を伝えれば、専門職の人は専門知識やこれまでの経験から、
- ベストな対処法
- ベターな対処法
- ワーストな(やってはいけない)対処法
を提示してくれます。
特に健康上の問題となれば、判断を誤ると治療が長引いたり、将来にまで影響が出たりするかもしれません。特に“やってはいけない対処法”をしてしまうのは、恐ろしいことです。
でもときには専門職に意見に納得がいかないこともあるでしょう。そんなときは、別の専門職の意見(セカンドオピニオン)を求めればいいじゃないですか。
『特定の子どもだけの体験談』を頼りにするより、よっぽど確実性が高いといえます。
子どもにとって最良の選択をできる柔軟性を
不安なことがあると、私たちはついインターネットで検索してしまいます。
それは決して悪いことだと思いませんが、どうしても『自分にとって都合の良い意見』や『発言力のある人の意見』、『奇跡のような素晴らしい体験談』に注目してしまう傾向があります。
そういう意見や体験談が間違っているとはいいませんが、『自分の子どもに当てはまるとは限らない』ことを常に意識しながら子育てをしていきたいものです。
そして、『親が正しいと信じることが、子どもにとって最良の選択肢であるとは限らない』ことも忘れてはいけませんね。
子育ての体験談も専門職の意見も、どちらも貴重で有効活用できるものであると思います。要は使い方、それが大切なのではないでしょうか。