ドラマ『鈴木先生』を3周、漫画『鈴木先生』を2周した私です。
いやー、原作を読んでわかるドラマ版の完成度の高さ。漫画よりドラマが優れているという話ではありませんよ。
原作漫画に込められたメッセージをこんなにも丁寧に伝えるドラマがかつてあっただろうか。いや、ない(反語)。
どのテーマの話も胸に響くものがありますが、今回取り上げたいのは『学習率』の話です。
学習率とは体験から学ぶこと
『鈴木先生』のなかに、
学び ÷ 体験 = 学習率
という数式が登場します。
生きているといろいろな体験をします。
成功や楽しいなどの良い体験、失敗や辛いなどの悪い体験。どちらの体験に価値があるということではなく、その体験から学ぶことが大切なんだ、と鈴木先生は説いています。
そして鈴木先生は、分母である体験を減らして学習率を高めても意味がないと付け加えています。
学習率の高い人間になろう
私たちは『体験そのものに価値がある』と思いがちですが、体験したことを学びに変え、これからの考え方や生き方に活用していかなければ意味がないってことなんですよね。
だから『人生経験』という言葉を盾に闇雲にいろんな体験をしても、そこに学びがなければ意味がない。
反対に、何かをやる前から『価値がない』と決め付けて、体験する機会そのものを失ってしまっても意味がない。
私はどちらかというと後者のタイプですね。分母である体験を減らした生き方をしてきたような気がします。
そして『嫌な体験』は無かったことにして、振り返らないようにすることもしばしばありました。でもそんな『嫌な体験』からも学ぶことはきっとあったはずです。
これからは『嫌な体験』を嫌な思い出として蓋をするのではなく、そこから何かを学び、学習率の高い人間になりたいものです。
鈴木先生は私にとっての自己啓発本
私、自己啓発本って苦手なんですよ。他人の成功体験や精神論、考え方を知ったところで、人生が豊かになるはずないだろうと決め付けていたんですよね。
でもよく考えてみたら、『鈴木先生』に取り上げられるテーマって
- 考え方を変える
- 他人と思想や意見を共有する
- 心の変革を遂げる
というまさに自己啓発的な内容なんですよね。
自己啓発本で人生が変わるとは思いませんけど、『自己啓発本を読む』というのも体験です。そこに『学び』があれば、学習率が上がります。
だから何かの機会に、折に触れ、その内容を思い出すことで、人生の角度が良い方向に変わることくらいはあるかもしれないですね。