映画『アクアマン』を観てきましたので、ネタバレ感想を書いていきます。
映画『ジャスティス・リーグ』でスクリーンデビューを果たしたアクアマンの単独作です。
『魚と話せるヒーロー』とか揶揄されて、やや地味な印象のあったアクアマンですが、最高のヒーローでしたよ。
DCFU映画を人に勧めるなら、まずこの映画『アクアマン』を推します!
戦闘シーンでは『マイティ・ソー』、ストーリーでは『ブラックパンサー』、種族としては『スター・ウォーズ』を連想させられましたね。
いろんな映画の良いところをあわせ持っている作品だったと思います。
- オリジンとは思えない超王道娯楽映画
- 7つの王国と種族
- 海と陸のバランスが素晴らしい
- アクアマン(アーサー)は強く、優しいスーパーヒーロー
- 槍を使った戦闘シーンが重く、美しい
- エンドロールでブラックマンタが再登場
- DCFUの最高傑作映画
オリジンとは思えない超王道娯楽映画
非常に面白かったです。というより楽しかったですね。
- 未熟な主人公が決闘に負ける
- 伝説の武器を探す
- 成長した主人公が再決闘で勝つ
という感じの構成で、まるで王道RPGをプレイしているような冒険感が満載の映画でした。
7つの海を冒険したり、いろんな種族がいたり、中ボス的なブラックマンタや武器を守る怪物(カラゼン)がいたりするのも、良い意味でRPGっぽかったです。
また、オリジン作品で尺を取りがちな
- ヒーローとして覚醒するまでの過程
- 過去の回想シーン
を極力排除していたのも良かったと思います。
特に『過去の回想シーン』は、現在の状況と重ねることで、話の流れを止めないようにしていたのが印象的でした。
7つの王国と種族
アクアマンには7つの王国が登場しましたので、まとめておきます。
- アトランティス王国(オーム王が統治)
- ゼベル王国(ネレウス王が統治)
- 砂海王国(民は消滅)
- 魚人王国(魚人)
- 海溝王国(怪物トレンチが群生)
- 甲殻王国(ブライン王が統治)
- 失われた王国(怪物カラゼンがトライデントを守る)
アトランティス王国とゼベル王国の種族は同じ人間族?なんでしょうか。
ただ、メラが水を操る能力を持っているので、魔法みたいな能力に長けているのでしょうか?
魚人王国の魚人、甲殻王国の甲殻類は、海洋生物に近づいた種族、海溝王国のトレンチは退化した種族という設定でした。
いろんな種族が登場するのは映画『スター・ウォーズ』を連想させますね!
海と陸のバランスが素晴らしい
アクアマンの能力的に、海中を中心とした話になるんだろうなーと思っていたら、戦い(冒険)の舞台が
- アトランティス王国(海)
- 砂海王国(陸)
- シチリア(陸)
- 海溝王国(海)
- 失われた王国(陸&海)
- 甲殻王国(海)
と転々と変わるので、ぜんぜん飽きなかったです。
非常に美しい海のシーンもずーっと続くと飽きちゃうと思うんですが、中盤は陸上でのシーンが中心となるので、メリハリが利いていたと思います。
しかも、砂漠ではインディジョーンズのような謎解き冒険、イタリアのシチリアでは逃走&戦闘アクションと、見所が異なるのも良かったです。
アクアマン(アーサー)は強く、優しいスーパーヒーロー
アクアマンことアーサーが最高でしたね。
まず見た目(筋肉)と怪力。
映画序盤のブラックマンタ率いる海賊から、潜水艦の乗組員を救助するシーンで披露される屈強なボディとスーパーパワー。
潜水艦の部品を剥がし、殴り、投げる。
まるでハルクが戦っているかのような印象を受けました。
近接戦闘が圧倒的な力で押すシンプルなタイプは、単純に『強い』ことがわかりやすくていいですね。
そして戦闘以外で印象に残ったのは、
- 酒場でファンと写真を撮るシーン
- シチリアで戦闘中に民間人を救助するシーン
- ブラックマンタの父親を助けなかったことを悔いるシーン
ですね。
ただの『完全無欠な強いヒーロー』ではなく、『ユーモアや優しさ、そして人間らしさをあわせ持ったヒーロー』なんだと認識させられました。
あと
- ピノキオ作戦で逃げるシーン
- シチリアの遺跡で歴史に詳しいシーン
は、母親や父親からの影響を受けているなぁと思い、ほんわかしました(語彙)。
そういえば『魚介類と会話する能力』は、(故アトラン王を除き)アクアマン固有の能力っぽいですね。
アトランティス人なら全員できると思っていたので、意外でした。
槍を使った戦闘シーンが重く、美しい
アクアマンのメイン武器である『槍』。
槍って突きが主体になるイメージがあったので、あんまり派手なイメージがなかったんですけど、めちゃカッコよかったですね。
特に印象的なのは『叩く』ときの『攻撃の重さ』ですね。
重い金属でぶっ叩いてる感がとてもよく出ていました。
槍と槍がぶつかりあったときにお互いが受ける反動も、攻撃の重さをうまく表現しているなぁと思いました。
あと、武器そのものが長く、攻撃時に大きな円(弧)を描くんですがそれが美しい。
そういえば、映画冒頭のアーサーの母であるアトランナの戦闘シーンもめちゃカッコよかったですよね。
カメラアングルが特殊だったこともあって、序盤の戦闘とは思えないスタイリッシュさでした。
(アトランナと再開するシーンで映画『アントマン2』を思い出したのは私だけ?)
エンドロールでブラックマンタが再登場
ブラックマンタは良いヴィランでしたね。
自称オーシャンマスター(笑)こと、弟のオームがやや小者っぽかったので、その分ブラックマンタの凶悪性が光っていたと思います。
オームからもらった武器をそのまま使うのではなく、改造して使うのは強い拘りを感じました。
しかし、「ブラスターを目からビームに改造したろ!」っていう発想は常人のものではないですよね(笑)
境遇的にはやや同情する部分もあり、なんとなく憎めない良いヴィランだったと思います。
エンドロール中の映像で生存が確認されていますので、続編があるとすれば登場する機会もあるのかもしれません。
DCFUの最高傑作映画
これまでイマイチぱっとしなかったDCFU作品の最高傑作といってもいいんじゃないでしょうか?
それくらい面白い映画でした。
やっぱり1人のヒーローを丁寧に描くって大事ですよね。
本当に面白いので、できれば公開劇場数と公開時間をもっと拡大してほしい。