映画「マイティ・ソー/バトルロイヤル」を観てきましたので、感想をまとめておきます。※ネタバレ注意
邦題は“バトルロイヤル(多数の戦士の戦い)”となっていますが、原題は「マイティ・ソー/ラグナロク」です。“ラグナロク”は北欧神話における『終末の日』を意味する言葉のため、内容的にはヘビーなものになるんじゃないかと予想していました。しかもマイティ・ソー完結作ですからね。
しかーし! 予想に反して、楽しい映画でした。邦題バトルロイヤルに相応しい内容だったと思います。
過去作品の設定まとめ
今回のバトルロイヤルはマイティ・ソー第3作目となります。
過去に
- マイティ・ソー
- マイティ・ソー/ダークワールド
という単独作品に加え、アベンジャーズにも参戦しているので、復習もかねて、これまでの設定をまとめておきましょう。
マイティ・ソーのあらすじ
- ソーは自分の力を過信した結果、父オーディンに怒られ、神から人間に降格
- 弟であるロキが裏切る
- ロキの陰謀を暴き、神に戻る
アベンジャーズのあらすじ
- ロキが地球で暴れる
- ソーやハルクが参加するチーム:アベンジャーズによりロキを倒し、捕まえる
マイティ・ソー/ダークワールドのあらすじ
- インフィニティストーン:エーテルを巡る戦いが起こる
- エーテルの奪還に成功
- 父オーディンが行方不明に(ロキがオーディンに化ける)
アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロンのあらすじ
- ウルトロンをアベンジャーズがやっつける
- ハルク行方不明に
ドクターストレンジのエンドロール
- ソーとロキは行方不明になった父オーディンを捜すためニューヨークに
- ドクター・ストレンジに協力を要請
行方不明者多いなぁ!
上には書かなかったけど、一時期ロキも行方不明になってたからね。
映画の感想
前置きが長くなりましたが、映画の感想を。
全体の感想:完結作にふさわしい出来
いやぁ、とても良いエンターテイメント映画でした!
第1作、第2作目はスケールの割にアクションシーンがショボかった感あったんですけど、今作はソーがゴリゴリ戦ってくれるのに加え、ハルクも戦うので爽快感のあるシーンが多かったと思います。
あと、グランドマスターが支配する星、サカールでは、いろんな宇宙人が出てきたこともあって、ガーディアンオブザギャラクシーに近い雰囲気を感じましたね。
というか、サカールから映画の面白さが加速していく感じでした。ヴァルキリーやハルクとの出会い、相変わらずのロキ、そして良いキャラしてるグランドマスター。
やっぱりソー1人が四苦八苦している姿より、いろんなキャラクターとの絡みが多ければ多いほど楽しいなと思いました。
あと、ソーVSハルクを観戦するロキは最高でしたね。
ハルクを見て怯えるロキも面白かったんですが、なんといってもソーがビターンビターンされて喜ぶロキがかわいい(笑)自分と重ねてざまーみろ! って感じなんでしょうが、小学生か!? って思いました。
ラストバトルも見事でしたね。
雷神に覚醒したソーのパワー! そして戦闘シーンのBGM『移民の歌(レッド・ツェッペリン)』が最高に盛り上げてくれました。
アスガルドは場所ではなく、民である
王道的なセリフですが、本当にアスガルド(場所)が消滅するとは。しかし、スルトはラグナロクを成功させると、自分も死ぬことになることは想定してたのでしょうか?(笑)
ソーの活躍
良い意味でよりバカっぽくなったようなソー。軽口キャラっぽくなってましたね。
映画冒頭のスルトとの会話シーンは笑わせてもらいました。鎖がね(笑)。
ハルクとの戦闘シーンは重厚感があって良かったです。しかも雷神として覚醒しかけましたからねー。ハルクの高高度ハルクスマッシュは自力で止めたのでしょうか。それともハルクが攻撃をあてなかったのでしょうか。
スタンリーに髪を切られ、ヘラとの戦闘でムジョルニアを壊され、右目を失い、いろんな変化があったソーですが、王としてヒーローとしても成熟した感がありましたね。
死神ヘラの設定
死神ヘラはオーディンの第一子だったんですねー。つまりソーのお姉さん。そりゃあ強いわけですわ。
昔はオーディンとともに武力で世界を侵略し、支配しようといていたっていうんだから驚きですよね。お父さん、昔はかなり悪かったんですね。
その後、平和の心に目覚めたオーディンは、手に負えなくなったヘラを封印するんだけど、その解決策もどうなん? って感じですよね。
ヘラといい、ロキといい、オーディン子育てヘタクソ説が私の中で定着しつつあります。ソーがいなかったら、どうなってんだアスガルド。
ハルクの活躍
AoUラストでクインジェットに乗ったまま行方不明になっていたハルク。
2年間ハルクのままだった
サカールに到着してからもずーっとハルクとして、グラディエーターとして戦い続けていたってことかー。悲しいなー。
しかもこの2年間の記憶が、バナー博士にまったく残ってないっていうのがちょっと恐い。映画がコメディテイストだから、あんまり悲壮感ないけど、バナーがハルクになるのを怖がるのはわかる気がしますね。
ドクター・ストレンジの活躍
意外と登場シーンが長かったドクター・ストレンジ。
神であるソーとロキを翻弄していて、この魔術師さすが最強候補の能力を持ってるなーと思いました。
そういや、最終的にソーとロキはアスガルドの民を連れて地球に向かうことになったわけだけど、ストレンジさんは許してくれるんでしょうか?
エンドロールに登場した巨大な宇宙船の正体
エンドロールの途中に挿入される巨大な宇宙船。あの宇宙船については、諸説ありますが、恐らくサノスの船なのではないかと思われます。
これも推測ですが、ロキがインフィニティ・ストーンであるコズミックキューブを持っている可能性が高いんですよねー。それをサノスが奪いにきた構図です。
ロキさん、スルトの兜を回収しに行った際に、キューブの事めっちゃ気にしてましたからねー。
まとめ
笑い多めの王道的作品だと思います。
MCU特有のノリの良さと王道的展開を兼ね備えた超良作ですね。前半は多少退屈ですが、後半からの盛り上がりがすごいので、もう一度観たくなる映画でした。
これでマイティ・ソーは完結となりますが、この話の続きは2018年に公開される『アベンジャーズ/ インフィニティ・ウォー』で語られるようです。楽しみですね。
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