映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』を観てきましたので、感想や考察、設定をまとめておきます。
MCUフェイズ3の締めくくりに相応しい素晴らしい映画だったと思います。
物語の流れに沿って感想をまとめていきます。
以下、ネタバレを含む内容となりますので、ご注意ください。
- インフィニティ・ウォーの生存者
- ホークアイ(クリント)の家族の消失
- トニー・スタークの帰還。ネビュラとゲーム
- サノスを討伐!残るのは喪失感と虚無感
- 5年後の世界とヒーロー、トニーとキャップの和解。ソーはデブに
- タイム泥棒作戦!インフィニティ・ストーンの回収
- ハルクの指パッチン!失われた生命の復活
- サノスVSビッグ3の再戦!ムジョルニアとキャプテン・アメリカ
- キャップ「アベンジャーズ!アッセンブル」
- それなら私はアイアンマンだ(I am Ironman)。指パッチン
- トニーの葬式。謎の少年はアイアンマン3の子役
- キャプテン・アメリカの引退(老人)と二代目
- ソーはガーディアンズに?
- エンドーロール後の映像。ラストの金属音はアイアンマン
- アベンジャーズの集大成に相応しい映画
インフィニティ・ウォーの生存者
まず、インフィニティ・ウォーでサノスの指パッチンによる生命の無作為半減化を逃れた生存者を確認しておきます。
- アイアンマン/トニー・スターク
- キャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャース
- ソー
- ハルク/ブルース・バナー
- ブラック・ウィドウ/ナターシャ・ロマノフ
- ホークアイ/クリント・バートン
- アントマン/スコット・ラング
- キャプテン・マーベル/キャロル・ダンヴァース
- ロケット
- ネビュラ
- ウォーマシン/ローディ
- オコエ
太字にしているのは、アベンジャーズ初期メンバーです。初期メンバーはすべて生き残っている状況でした。
ホークアイ(クリント)の家族の消失
冒頭、ホークアイと家族の微笑ましいシーンから始まるのですが、インフィニティ・ウォーを知っている人にとっては、嫌な予感しかしないシーンでした。
案の定、サノスの指パッチンにより、ホークアイ以外の妻、娘、息子が消滅。
わかってはいたんですけど、それでも鳥肌の立ったシーンでした。
無作為選別の割りに、引きが強過ぎる気がします。そりゃ、ローニン化もやむなしですわ。
トニー・スタークの帰還。ネビュラとゲーム
予告映像で、ペッパーへの遺言を収録していたトニー。
もちろんそのまま死亡するなんて思っていませんでしたが、どのようにして地球に帰還するのかずっと気になっていました。
結局、キャプテン・マーベルがギリギリのところで救助に来てくれましたね。
そういえば意外や意外、ネビュラと良い関係性を築けていたことに驚きました。
- フリースローみたいな遊び
- トニーの傷の治療
- 宇宙船の修理
- 食物の譲り合い
などのシーンから、とても良好な関係であったことが伺えます。
そして、いよいよ地球に戻ってきたトニー。
ペッパーとキャップに肩を支えられているシーンをみて、ウルッときてしまいました。
ここでキャップとトニーが和解するのかと思いましたが、そんなことはなく。
極限状態にあった(めっちゃ痩せてた)トニーは、体力だけでなく、かなり精神が弱っているみたいで、キャップに八つ当たりのような対応を。
トニー大好きな私は、そんな姿をみてちょっと悲しい気持ちにもなりましたが、そりゃそうなるよなーという気も。
サノスを討伐!残るのは喪失感と虚無感
ネビュラが帰還したことによって、サノスの居場所が明らかになり、サノス農園に討伐に向かいます。
メンバーは、
- キャプテン・アメリカ
- ソー
- バナー(ハルクバスター)
- ブラック・ウィドウ
- キャプテン・マーベル
- ウォーマシン・マーク6
- ロケット
- ネビュラ
でした。
トニーは衰弱状態かつ戦う気力がないので不参加。
で、そのサノスなんですけど、完全に農夫。
しかも左半身が不自由のようでした。
左半身が不自由な理由は、ガントレット(2回使用)による後遺症。
- 生命を半減させるための指パッチン
- インフィニティ・ストーンを消滅させるための指パッチン?
に使用しました。
復活の鍵を握るストーンを消滅させるなんて、後処理まで完璧ですよね。
それにしても2回使うって、どんだけ頑丈なんですかね、サノス。
映画の後半観るとわかるんですが、指パッチンは使用によるバックファイアがかなり強力なはず。
それに耐えて、農業までしているサノスはまじでヤベー奴であることがわかります。
結局、ここではあっけなく倒されてしまうサノスでしたが、何も得るものが無い、喪失感しか残らない戦いでした。
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そしてここでネビュラから明かされる名言、
「父(サノス)は、嘘だけはつかない」
サノスは正直者のようです(違)。
まぁ、敵を欺いたりする必要が無いくらい強い、ってことなんでしょうね。
5年後の世界とヒーロー、トニーとキャップの和解。ソーはデブに
結局、失った生命を元に戻すことができず、5年が経過。
トニーは、ペッパーとの間に娘が生まれていて、インフィニティ・ウォーで宣言していたとおり『モーガン・H・スターク』という名前をつけていましたね。
すっかり隠居してしまった感じですが、心のどこかで「なんとかしたい」という思いがあったんだと思います。
タイムトラベル用のシステムの案もそうだし、スーツもマーク85ですからね。
そして短いシーンではありましたが、トニーとキャップが和解してくれて本当によかった!
- 固い握手をするシーン
- 盾を渡すシーン
を観れただけでも、この映画を観た甲斐がありましたよ!
ハルクは、ハルクとバナーの良いとこ取りという状態で、温厚なハルクという感じでしたね。
見かけはハルク、言動はバナーという感じで、ちょっと癒し系にさえ感じられました(笑)
ていうか、そんなことよりソー!
おデブの引きこもりなっとるやんけー!
インフィニティ・ウォーでの勇姿を消し去るがごとく情けない姿に。
まぁ最初だけかな、とか思ってたんですが、割と前編と通して情けない感じでしたね。
体型も戻りませんでしたし(笑)
インフィニティ・ウォーで活躍した分、エンドゲームでは控えめなソーという印象でした。
タイム泥棒作戦!インフィニティ・ストーンの回収
アントマン(スコット)の帰還をきっかけに動き出すタイムトラベルもとい『タイム泥棒』作戦。
概要は、
- 過去に行ってインフィニティ・ストーンを回収
- 再び指パッチンをし、失われた生命を戻す
- (ストーンを元の歴史に戻す)
というわかりやすいもの。
本作戦では、過去のMCU映画のシーンが多数登場するので、これまでの作品を追ってきたファンにとっては、非常におもしろいシーンでした。
こんなことができるのは、これまで歴史を積み上げてきたアベンジャーズだけなんじゃないですかね。
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で、ここでも嫌な予感満載だったのが、ソウルストーンの回収。
ナターシャとクリントの組み合わせだったので、どちらかが犠牲になるんだろうな、と思いつつも、もしかしたら別の方法でストーンを入手できるんじゃないか!? という淡い希望も。なお、・・・
トニーが父のハワードと『家族』について話していたのも、とても印象深かったです。
あと、スター・ロードは客観的にみると、やはりアホなんだなと(笑)
ハルクの指パッチン!失われた生命の復活
ナターシャの犠牲を払いつつも、なんとかストーンの回収に成功。
しかも、トニー、バナー、ロケットの頭脳によりガントレットまで完成(すごすぎない!?)。
で、問題は誰が指パッチンするのかってことですが、ソーが立候補するも全員に止められていたのが面白かったですね。
結局、ハルクが指パッチンを担当することになりましたが、
- ストーンの力はガンマ線
って言ってましたね。知らなかったですよ。
ガンマ線に耐性のあるハルクなら、納得の人選ですが、それでもバックファイアは大きいようでしたね。
サノスVSビッグ3の再戦!ムジョルニアとキャプテン・アメリカ
過去からやってきたサノスとアイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソーの再戦です。
このシーンはとても盛り上がりましたね。
特に熱かったのは、
- ソーの雷撃を利用したアイアンマンのビーム
- ムジョルニアを使うキャプテン・アメリカ
ではないでしょうか。
つまり、アイアンマン×ソー、キャプテン・アメリカ×ソーの組み合わせですね。
特に、地面に落ちたムジョルニアが浮かぶシーンは鳥肌が立ちました。
映画『エイジ・オブ・ウルトロン』で、ちょっとムジョルニアが動く伏線もしっかり回収です。
ソーは「やっぱりな!!」って言ってて笑えましたよ。
ていうかキャップ、ムジョルニアのみならずストームブレーカーまで使っていて、人間超えてんなーと思いました。
なお、後のシーンでソーはキャップに「小さいほう使え」って言ってて器の小ささが伺えましたね(笑)
キャップ「アベンジャーズ!アッセンブル」
そして、そして! 満を持してのキャプテン・アメリカによる
アベンジャーズ、アッセンブル
私たちは、これを待っていたんです!
ストレンジの魔方陣を経由して、復活したヒーローが総集合するシーンは圧巻でした。
「あ、これならサノス軍団にも勝てるやん!」って思いましたもん。
各ヒーローにそれぞれ見せ場が用意されていましたが、特に印象に残ったのは、
- ペッパーのアイアンマンスーツ
- トニーとピーターの再会
- アイアンスパイダーの即死モード
- ワンダの魔法の強さ
- 女性チームVSサノス
でしょうか。
ペッパーのスーツは、公開前からちょいちょい見る機会がありましたが、スクリーンでみるとカッコよかったなー。ホットトイズで出るなら欲しいくらいです。
アイアンスパイダーの即死モードは、背中のピンサーで串刺しにしてましたね。そりゃ死ぬわ(笑)
あと特にかっこよかったのはワンダ!
前作で、ヴィジョンを失った怒りをサノスにぶつけてくれました。
普通にサノスを圧倒していたので、インフィニティ・ストーン由来のワンダの戦闘能力の高さを垣間見ることができました。
女性チームVSサノスでは、キャプテン・マーベルがサノスと殴り合っていましたね。
能力でいえばキャプテン・マーベルの方が高そうですが、サノスは機転をきかせて、ガントレットからパワーストーンを外して対抗していましたねー。
なかなかの切れ者です。
それなら私はアイアンマンだ(I am Ironman)。指パッチン
そして、ドクター・ストレンジの指での『1』から始まるアイアンマンVSサノス。
あの『1』はもちろん、1400万分の1、勝利の1です。
劣勢かに思われましたが、ガントレットがスターク製ということを利用して、戦闘中にインフィニティ・ストーンを泥棒。
からの、アイアンマンによる指パッチンですよ。
このときの
「それなら私はアイアンマンだ(I am Ironman)」
というセリフ。
もう本当に強く、強く、感動しました。
この『アベンジャーズ/インフィニティ・サーガ』は、アイアンマンで始まり、アイアンマンで終わるのだな、と。
そして、戦いの終わりとともに、トニーの命の終わりでもあります。
トニーの葬式。謎の少年はアイアンマン3の子役
私、映画で泣くことはここ10年以上なかったんですが、泣きました。
泣いたというか、指パッチン後の死ぬ直前のトニーを見ていたら、自然に涙が流れていました。
ローディやポッツ、ピーターが集まってくるシーンや、葬式に全ヒーローが参加している姿を見るともうダメでした。
思い返すだけで、こみ上げてくるものがございます。。
あと、全員が復活したわけではないんですよね。
今回、復活できたのはあくまでも『サノスの指パッチンにより失われた生命』です。
なので、
- ブラック・ウィドウ
- ガモーラ
- ヴィジョン
- ロキ
は、残念ながら復活していません。
トニーが言っていた、完全なハッピーエンドではない、ということですね。
そしてトニーの葬式にはヒーローや関連人物が勢ぞろいですが、そのなかに見慣れない少年が1人いたのに気が付いたでしょうか?
あれは映画『アイアンマン3』でトニーと協力した子どもの役者です!サプラーイズ。
キャプテン・アメリカの引退(老人)と二代目
インフィニティ・ストーンを過去の歴史に返すため、キャプテン・アメリカがタイムとラベルをしたわけですが、残念ながらキャプテン・アメリカとしての帰還はしませんでした。
キャップは、各ストーンを返した後、自分が本来生きていた時代で『普通の人生』を歩んだようです。
それがあの老人スティーブ・ロジャースです。
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でも、キャプテン・アメリカの象徴である盾は、ファルコンことサム・ウィルソンに継承されました。
これからは、サムが『二代目キャプテン・アメリカ』として活躍するのでしょう!
ソーはガーディアンズに?
ソーは最後、ガーディアンズの船に乗っていましたね。
アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソーのいわゆるBIG3は本作で引退といわれていましたが、ソーはこれからの作品でも出演しようと思えばできそうな終わり方でしたね。
エンドーロール後の映像。ラストの金属音はアイアンマン
MCU映画といえば、エンドロール中や後の映像ですが、本作にはありませんでした。
ただし、序盤にあるアベンジャーズ初期メンバーのサイン付きクレジット映像は感動しましたね。
あとエンドロールの最後、カン、カン、カンという金属音がするのですが、これはアイアンマン・マーク1の製造時の音です。
アイアンマンで始まり、アイアンマンで終わる、という演出ですね。素晴らしい
アベンジャーズの集大成に相応しい映画
非常に素晴らしい映画でした。
それもこれも、これまでのMCU作品があったこその本作だと思います。
こんな映画を観ることができて、私はとっても幸せです。
ということで、今から2回目を観てきまーす!