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映画『ヴェノム』のネタバレ感想_最悪で最高のスーパーヴィラン

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映画『ヴェノム』を観てきましたので、ネタバレ成分多めで感想を書いていきます。

 

ヴェノムは、スパイダーマンに登場するスーパーヴィランの1人で、サムライミ版の映画『スパイダーマン3』にも登場していましたね。

ただ『スパイダーマン3』のヴェノムは、サンドマンやグリーンゴブリンJr.などの存在に埋もれてしまい、ヴィランチームの一味的な扱いだったので、消化不良感が強かったんですよね。

 

でも本作の『ヴェノム』は、ヴェノムのオリジンかつ単独主演映画となりますので、存分にヴェノムを堪能することができます。

マッチョで、破壊的で人を食べちゃう腹ペコなヴェノムを楽しめますので、ぜひ観て欲しいです。

ちなみに、MCUのアベンジャーズやスパイダーマンなどの作品との関連はありませんので、アメコミ映画を観たことがない人でも楽しめる映画となっております。

映画前半は『最悪』、後半は『最高』

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映画の前半は、重苦しい雰囲気が続いていてポスターの『最悪』に相応しい感じでした。

特にドレイクがシンビオート関連の人体実験を繰り返しているシーンは怖かったですねー。

あと、新聞(無料)を5ドルで打っていた女性のホームレスが、実験室のガラスにバーンってするシーン、ちょっとビクッてしてしまいました。怖い。

ヴェノム寄生後のエディがゴミを漁ったり、生きてる海老を食べてるシーンも、いいようの無い気持ち悪さがあって、あぁ『最悪』だわって思いました。

 

でも、エディがヴェノムを受け入れ始めて「「俺たちなら何でもできる」」モードになってくると『最高に楽しい』映画に変わってきました。

印象的なのは、ビル侵入時に戦闘部隊に囲まれたとき「マスク!」でヴェノムに変身するシーンですね。超カッコイ良いって思いましたよ。

 

ラストのライオット隊長との戦闘シーンはやや大味にも感じましたが、CG全開の派手な戦闘でしたね。

ロケット破壊でライオットを倒す展開は予想していたんですけど、だったらロケットが飛んでから攻撃しかけてもいいんじゃね? と思いましたが、この気持ちはそっと胸に閉まっておきます。

 

エディとヴェノムのコンビが最高!ヴェノムは良いやつ

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エディとヴェノムのコンビが最高でしたね。

ヴェノムが意外とかわいくておもしろいのが好感が持てました。

元恋人のアンの車に乗っているシーンで、「謝るなら今しかないゾ」って促していたのは良かったですね。

あと悪人と善人を見極める件も好き。フィーリングでいいのかエディ!

ドレイクにはライオット隊長が寄生し利用している

今回のヴィランであるドレイクは良いキャラしてましたね。

ドレイクには、人類の発展、未来のためにシンビオートを利用するという信念が感じられました。

その目的を達成するためなら、犠牲は仕方ないというスタンスは、潔さすら感じましたね。本人はまったく悪く思っていないような演技もGoodでした。

 

そんなドレイクに寄生したのは、シンビオートのライオット隊長

ヴェノム曰く、『ケタ違い』ということで、スペック的にはヴェノム以上なんだと思われます。

武器の生成とかやってましたし、戦闘に慣れている感じがしました。

両手斧でデスクのものなぎ倒したシーンは特に印象に残っています。

 

ただライオットは、ドレイクを利用する気マンマンでしたね。

ドレイクが『俺たち』って言っているのに、ライオットは「あーはいはい、俺たち俺たち(失笑)」くらいの感じだったので。

ヴェノムがエディ大好きで『俺たち』を多用していたので、対照的だなぁと思いました。

ヴェノムがエディの味方になった理由は同じ負け犬だから?

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映画の最後の方では、シンビオート側として地球を侵略するのではなく、地球を守るために共闘してくれたヴェノムですが、なんかこの展開が若干苦しかったような気がしないでもないです。

 

ヴェノムは、

「俺も負け犬だった」

「エディの影響で地球に残ることにした」

みたいなことを言ってましたけど、ヴェノムもシンビオートのなかでは『負け犬』のようなポジションだったのでしょうか。

 

エディもヴェノムと出会った時には、いろいろな物を失って『負け犬』状態でしたから、そこに共感したのかもしれないですね。

それぞれ1人だと負け犬だけど、『俺たち』なら何でもできる、ってやつですね。熱いぜヴェノム。

 

エンドロールにはカーネイジが登場!次回作につながる?

エンドロール中の映像その1では、刑務所にエディが訪れるシーンがありました。

この刑務所には大量殺人鬼がいて、「出所したら、大殺戮(カーネイジ)するぞ」って言ってましたね。

恐らくこの人が次回作のヴィラン候補のカーネイジとなるのでしょう。

次回作、期待しています。

スパイダーマンやアベンジャーズは登場(存在)しない世界観

MCUのスパイダーマンは、映画公開前から登場しないと明言されていましたが、まったく登場しませんでしたね。

スパイダーマンの存在を匂わせるようなシーン、発言もなかったので、基本的にはアベンジャーズが存在するMCUの世界とは違うと考えるべきでしょうね。

まぁよく考えたら、ソーやハルク、超人血清、ワカンダの技術などが存在する世界観で、ドレイクが宇宙開発を真剣に考えるとは思えないですよね。

とても良いスーパーヴィラン映画でした

スーパーヴィランをメインとした映画、とても楽しめました。

ヒーローじゃなくてもこんなに楽しい映画なるんだなぁと思いました。

(え? スーサイド・スクワッド? 知らないなぁ…そんな映画)

そしてサムライミ版『スパイダーマン3』で消化不良だったヴェノムの邪悪さと強さを存分に表現してくれていたので、超満足です。

次回作、期待しています!