NHK教育(Eテレ)で、不定期に放送されている『香川照之の昆虫すごいぜ!』をご存じでしょうか。
私、この番組が大好きで、毎回息子と楽しみに観ています。
で、今回この『昆虫すごいぜ!』が書籍化されたので、さっそく購入いたしました。
→NHK「香川照之の昆虫すごいぜ!」図鑑 vol.1 (教養・文化シリーズ)
内容的には番組が、そのまま本(図鑑)になった感じです。
正直、番組ムック本的な立ち位置の本、香川さん成分強めの本かなーと思っていたんですが、そんなことはありません。
しっかり昆虫図鑑しています。
ページ数は約80Pと、一見すると物足りない印象を受けますが、
- 1つの昆虫を深く学ぶ
- 昆虫の捕獲方法を知る
- 番組裏話を楽しむ
要素が詰まっており、『親子で楽しめる昆虫図鑑』の謳い文句に噓偽りのない昆虫図鑑といえます!
vol.1に収録されている昆虫一覧
- トノサマバッタ(1時間目)
- モンシロチョウ(2時間目)
- タガメ(課外授業)
- オニヤンマ(3時間目)
- マレーシアの昆虫(体験留学)
となっています。
これまで番組で取り上げた昆虫を順番に解説していくスタイルですね。
Vol.1とあることから、今後もVol.2、Vol.3と続刊が期待できるのではないでしょうか。
1つの昆虫を詳しく解説!図鑑としても優秀
いわゆる一般的な昆虫図鑑は、『種類』と『数』で勝負するスタイルだと思うのですが、この『昆虫すごいぜ!図鑑』は、番組同様1つの昆虫に絞って深く掘り下げていくスタイルです。
例えばトノサマバッタであれば、
- 体の仕組み(触覚、複眼、気門など)
- ジャンプ力がすごいぜ(昆虫の特徴)
- トノサマバッタの一生(卵から成虫、産卵)
- オスとメスの違い
- トノサマバッタをとりまく自然(食物連鎖)
- 捕獲方法
- バッタの仲間図鑑
- 番組裏話
のような構成で、各項目がそれぞれ見開き2Pで解説されています。
昆虫の写真(大きくてGood!)や各解説が豊富なのはもちろんですが、要所要所にQRコードが設置されており、スマホで読み込むことで、NHKの昆虫解説動画に飛べるのは便利だなと思いました。
番組裏話以外は、カマキリ先生成分は控えめで、しっかり昆虫図鑑しているのが好感度高いです。
謎のおまけも充実
あと、本書の終わりにはおまけとして、
- 昆虫をとりまく自然カード(Vol.2、Vol.3にも付属予定)
- 昆虫観察日記
がついています。
あくまでおまけですが、カードは生きものサバイバルゲームとなっていて、食物連鎖を生かしたカードゲームができます。
ホワイトボードの解説を増やして!
本書の74・75Pに番組で使用されたホワイトボードの解説が載っているのですが、残念ながら1枚だけなんですよね。
いち番組ファンとしては、できれば全部解説して欲しかったりするので、Vol.2、Vol.3に期待しています!