ドラゴンクエスト7(DQ7)~エデンの戦士たち~の3DS版のプレイを開始しました。
DQ7は中学生のときにPS版をプレイしているのですが、それが初めてのドラクエだったこともあり思い出深い作品です。
石板を使って、いろんな街(村)の過去と現在を行ったり来たりして、世界を復活させるのが特徴となる本編ですが、暗めのストーリーが多いので好き嫌いが分かれるタイプのドラクエなのかなと思います。
私はというと、思い出補正もありつつ一番好きなドラクエ…だと思っています。
“思っています“というのは、プレイしたのが昔過ぎて、記憶がかなり曖昧なんです。
ということで、過ぎ去りし時を求めて、3DS版を改めてプレイし、プレイ日記ほど細かくはないのですが、ストーリー進行で訪れる街(村)やキャラクターについての感想、考察などをまとめていきたいと思います。
今回は、ドラクエ7を象徴する村『ウッドパルナ』です。
ウッドパルナ(過去編)
ストーリーで一番最初に訪れる村は、伝説の村(自称)ウッドパルナです。
ウッドパルナの由来
この村の名前の由来は、
じつは この村は
20年ほど前にも 魔物におそわれたことがあるのです。
私たちは 話し合い
村人みんなで チカラをあわせ
その魔物を 倒すことに決めました。
そして まず最初に
ひとりの 勇気ある青年が
魔物のもとへと 向かったのです。
私たちは 魔物のもとへ向かう
青年に こう約束しました。
他の村人も すぐに行くから……と。
しかし 村の人間は だれも
青年を 助けに行きませんでした。
死を恐れ…勇気がわかず……。
後から来るはずの 助けが
来ないことを知らないまま
青年は 魔物と戦いはじめ……
その魔物とともに 自分も
その場に命を落としたのです。
その死んでしまった青年こそが
この村の伝説の英雄 パルナです。
それから 私たちは
パルナへの感謝の気持ちを
永遠に 忘れないようにと……
この村を ウッドパルナと
名づけたのです。
ということになっています。
この話、最後の方は「感謝の気持ちを込めて村の名前にしました!^^」とか言って、なんとなく良い話で締めくくっていますけど、結局は村を守るために命と引き換えに魔物を討伐したパルナとパルナを見捨てた村人たちという胸糞悪いというか救いのない話です。
てか、よくその状況で「パルナを村の名前に使おう!」っていう発想になるなー、サイコパス(誤用)か? と思ってしまいました。
マチルダさんはなぜ魔物に?
パルナには妹がいました。
マチルダです。
マチルダさんは、ウッドパルナ編の主要人物であり、頼れる女戦士であり、今回のボス(魔物)であるという、初めに訪れる村らしからぬ属性てんこ盛りキャラクターです。
要するに、昔は人間、今は魔物ってことなんですけど、マチルダさんが魔物になってしまった理由は、
ひとりで魔物と戦いに行ったパルナの後を追った結果、あのお方(魔王)に捕まって、兄を助けない村人(人間)に対する不信感を利用されて魔物と化してしまった、ということでしょう。
そういえば、ドラクエ7のキャッチコピーは『人は誰かになれる』でした。
中学生だった当時、このコピーから
「平凡な自分も勇者になれるんだ!」
「いろんな職業になれるんだ(転職システム)!」
みたいなワクワクした気持ちが沸き上がってきたものですが、大人になった今になって思うと、
人が魔物になってしまうこともある
という意味も含んでいるような気がします。
だって、この重々しく救いのないウッドパルナ編って、このゲームの最初のメインストーリーですよ。
『人が魔物になる可能性』をプレイヤーに向けて伝えにきているような気もするんですよねー。(キーファ=オルゴ・デミーラ説を支持派か!?)
マチルダさんに木の人形を使うと…
マチルダさんは魔物なので、倒すべき敵です。
だから普通に戦って倒してもストーリーは進行するのですが、カラーストーン採掘場でマチルダさんから貰った『木の人形(マチルダのおもいでのしなもの)』を戦闘中に使用すると、
こんな感じになって、マチルダさんが自ら命を絶つことでストーリーが進行します。
これは3DS版からの新規要素(※)らしいです。
※ウッドパルナ(DQⅦ) - アニヲタWiki(仮)【7/30更新】 - atwiki(アットウィキ)
マチルダさんの役割はカギ
マチルダは、
村の女が 戻らぬよう
あの方より カギの役をさずかった
魔物の一人……。
と言っていました。
主人公が暮らす現在の世界は、エスタード島のみが存在する変な世界です。
要は魔王(あの方)によって、エスタード島以外の大陸や島が封印された世界ということになります。
その封印(ウッドパルナ周辺の封印)のカギの役割を担っていたのがマチルダさんであったということですね。
ウッドパルナ(現代)
マチルダさんを討伐することで、ウッドパルナ周辺の封印が解かれ、主人公が暮らす現在の世界にへ戻ると、ウッドパルナが復活します(エスタード島の北部)。
特に変わった話はありませんでしたが、マチルダさんの討伐(?)に関わったハンクの名前が残っていました。
逆に、過去の英雄パルナの話を語る人はいなくなっていました。
薄暗い過去の歴史は風化させ、犠牲者の出なかったハンクの功績を語り継ぐことにしたという見方もできるのかもしれません。
少し気になったのは、
と村民が言っている点です。
PS版をプレイしているので、過去編のボスを倒すと現在に村が復活するのは既に知っています。
ここで気になるのは、
封印期間中の街(村)はどこに存在していたのか?
ってことです。
村民の様子をみるに、今日まで普通に時が流れていて、封印されていたという意識はまったく感じられません。
もしかすると、封印されるというよりは、石板がバラバラであるように、世界が分断されていて、世界Aにはエスタード島、世界Bにはウッドパルナ、世界Cにはエンゴウ…のような感じになっているのかもしれません。
ただ、村民のなかにはエスタード島を認知している者もいたので、この説は成り立たない気もします。
まさか、世界に復活する時に、人物やその記憶、歴史が形成されるとかなんでしょうか。それはそれでホラーな気もしますが…
ウッドパルナ編を終えて
以上、ウッドパルナ編でした。
最初の村とは思えないほど、重いストーリーでしたね。
ドラクエ7を象徴するお話だと思います。
最後にマリベルのかわいかったシーンを載せておきます!