現代では、性別を断定するような言葉を使ってはいけない風潮がある。
『看護婦』が『看護師』に、『スチュワーデス』が『キャビンアテンダント』に呼称が変わったように、職業を性別で縛るのは良くないことなのだろう。
では『主婦』はどうなのだろうか。
『主婦』も『看護婦』と同じく、女性に限定されるようなワードだが世間の風当たりはさほど強くなく、むしろ好んで主婦を名乗る者さえいる有様だ。
この現状に一石を投じようと思う。
主婦とは
主婦とは、
一家の家事の切り盛りをする女性。「専業
主婦 」
である。
個人的に“一家の家事を切り盛りする”というのはとても大変なことなので、『主婦』は立派な職業といえると思う。
だからこそ女性に限定的な『主婦』という言葉はふさわしくない。“一家の家事を切り盛りする”仕事は、性別で縛るべきものではないだろう。
ついでにいえば、『主婦』という字面からは職務内容が想像しにくい。『主婦=主に家事を行う婦人』とかが由来なのだろうか。それにしたって省略し過ぎだろう。
主婦に代わる言葉が必要である
ということで『主婦』に代わる言葉を作るべきである、と提案する。
最近は『主夫』なんて言葉も登場しているが、根本的な解決になっていない。字面は違っても、音が一緒なので声に出した時に判断しづらい。
やはりここは“一家の家事を切り盛りする仕事”にふさわしい、新たな呼称を考えるべきである。
主婦は家庭の支配者
主婦(主夫)の仕事は、
- 洗濯
- 料理
- 掃除
- 育児
- 買い物
- 家計の管理
などである。
家族が増えるごとに、各業務の負担も増すので大変な仕事だ。特に育児は思い通りにならないことも多いので、心労も大きい。
ただ、これらの業務をコントロールするということは、すなわち家庭を支配するのと同義である。
1日のタイムスケジュール、家族の栄養・衛生管理、家庭内業務の配分権、資金繰りを行うことになるわけで、家庭環境の良し悪しは完全に“一家の家事を切り盛りする”者によって決定される。
主婦、改め・・・
『家庭環境管理責任者』という名称はどうだろうか。
性別的な要素を排除しつつ、職務内容が明確に。
さらに責任者というワードを盛り込むことで、ちょっとした箔が付くと同時に、業務への妥協を許さない雰囲気を出してみた。
我ながら、なかなか良い名称なんじゃないかと思う。