社会人になると、「お世話になっております」というワードの使用頻度がとんでもなく増える。
対面のみならず、電話やメールの頭で定型文のように使うから、使用頻度が高いのは当然といえば当然だ。どんな場面でも、とりあえず言っておけ的な魔法の言葉ともいえる。
お世話になっております(お世話になっていない)
もちろん本当にお世話になっている場合や、得意先のような関係性であればいいのだが、初対面の相手や、恐らく今回限りの電話先の相手に対しても使うので、もはや意味がわからない。
しかも明らかな間違い電話であっても、相手が「お世話になっております」って言ってきたら、同じように「お世話になっております」って言わないといけない(コダマでしょうか。いいえ誰でも)。
社会のどこかで繋がっているからOKみたいな空気もあるけど、そんなこと言い出したら人類皆兄弟だ。
でもだからといって、いちいち「初めまして」だの「おはようございます」だの使い分けるのも面倒だ。
お友達(はじめまして)
あと、公園やプレイスペースで、子どもを連れているときに思ったのが、お互いの子どもを指して「お友達」と表現することへの違和感だ。
「お友達のおもちゃ取ったらダメでしょ!」という具合なのだが、これの何が問題って、何を隠そう友達ではない。初対面だ。同じ空間にいる初対面の子どもを指して、「お友達」と表現するのが常識になっている。
いくらなんでも、お友達の括りが広すぎるのではないか。知らない人を指してお友達と表現することに慣れ過ぎると、知らない人に平気でついて行ってしまう子どもになってしまうのではないか。
仮にこのような表現を子ども時代に限定するとしても、それは何歳くらいまで許されて、いったい何歳から「お友達」から「知らない人」になるのだろうか。
だからといって、「知らない人のおもちゃ取ったらダメでしょ!」では、なんだか攻撃的で排他的な印象を与えてしまう。
オールマイティな言葉
要するに「お世話になっております」も「お友達」もオールマイティな言葉なのだ。万能ともいえるし、先制攻撃で使用できる切り札的ワードともいえる。
相手が「お世話になっております」や「お友達」を使ってきたら、こちらもそれに合わせざるを得ない最強の言葉だ。
それで人間関係が円滑に進むのであれば、何の問題もないのではないか。
最後に、このブログをご覧になっている
お友達の皆さま、いつもお世話になっております!