ゴジラの姿かたち、スペックは作品ごとに異なります。この記事では映画「シン・ゴジラ」に登場する形態変化するゴジラについて、設定等をまとめていきたいと思います。
形態変化(進化)するゴジラ
シン・ゴジラの最大の特徴は、形態変化(進化)するということです。劇中で明らかにされている形態は以下の通りです。
- 第1形態:水生生物。劇中では尻尾のみの登場。オタマジャクシ型。
- 第2形態:蒲田上陸時。脚が生えましたがまだエラ付き。
- 第3形態:品川探検中。直立二足歩行になり、小さい腕も生えました。
- 第4形態:鎌倉再上陸~ラスト。よくみるゴジラ。最強。
第2形態の特徴と設定
劇中で、初めて第2形態が登場したとき、多くの方が「!?」となったのではないでしょうか。また怪獣プロレスでも始まるのかと思いましたが、まさか進化するとは。
この第2形態は歪な見た目ですが、既に自重を支えている状態なので、陸上での移動に耐えうる脚を有しています。
できることは基本的に歩くだけで、時速13kmと比較的遅めです。時折、エラと思われる部位から出血しており、これも進化の一環なのかなと思われます。
第3形態の特徴と設定
第3形態です。第2形態が突如、機能を停止したかと思ったら、身体の表面が波打つような形で形態変化を遂げました。
直立二足歩行となっており、小さいながらも腕が生えました。
ちなみに第3形態までであれば、まだ外皮が軟らかいため、自衛隊の武器により討伐することが可能だったらしいです。
そして、第3形態に進化したゴジラは海へ戻っていきます。これは進化直後で、体温調節が上手くできないため、海中で体を冷やすことが目的です。
第4形態の特徴と設定
基本スペック
名称:ゴジラ、呉爾羅、Godzilla
身長:118.5m
攻撃:口、背びれ、尾の先端から放射熱線が出る。
遺伝子:DNA量はヒトの8倍
増殖:無生殖による固体増殖が可能。群体化、小型化、有翼化の可能性あり。
外皮:硬い。自衛隊の兵器では外傷ゼロ。米軍の地中貫通型爆弾MOPⅡは有効。
ゴジラのエネルギー源は核分裂
ゴジラは体内に生体原子炉を有し、核分裂によるエネルギー供給を行っていると考えられます。
これはゴジラの特殊な細胞膜が関与しており、この細胞膜は元素を変換することができます。具体的には、水素や窒素などの陽子数が少ない物質を取り入れて、細胞膜を通し細胞内の元素を必要な分子に変換しています。
ゴジラはその崩壊熱を利用した、熱核エネルギー変換生体器官を内蔵する混合栄養生物といえるんですね。
ちなみにゴジラからは、新しい放射性物質が検出されていますが、半減期は20日と短いため、除染は容易いかと考えられます。
体温調節は背びれと血液循環
核エネルギーで動くので、体温調節システムは必須となります。
背びれを等から放熱を行っていると考えれますが、それはあくまで補助。メイン冷却システムは血液流です。
血液凝固剤による凍結作戦(矢口プラン:ヤシオリ作戦)
『メイン冷却システムは血液流』なのであれば、この冷却システムに不具合が生じた場合、ゴジラは生命維持のため生体原子炉をスクラム(強制停止)状態にせざるを得ないと予測できます。
その過程で急速な冷却を必要とするので、全身が凍結、活動停止状態となるのでは? という考察をもとに作られたのが矢口プランです。
矢口プランでは、冷却システムである血液流を止めるため、血液凝固剤を経口投与することになります。
牧元教授の解析表が作戦成功のカギ
ただし、ゴジラは元素変換細胞膜を有しているため、血液凝固剤が無効化される可能性が高いと推測されます。作戦成功のためには、このやっかいな細胞膜をなんとかしなくてはなりません。
そのカギを握るのが、牧元教授が遺した解析表です。折り紙。
この解析表は、ゴジラの細胞膜の活動を抑制する極限環境微生物の分子構造であることが判明! これを凝固剤と同時に投与すれば、血液凝固剤の効力が維持できることになります。
この矢口プランを主軸としたゴジラ凍結作戦、ヤシオリ作戦(旧:巨大不明生物の活動凍結を目的とする血液凝固剤経口投与を主軸とした作戦要綱)によってゴジラを活動停止状態にすることができました。
ちなみにヤシオリ作戦のヤシオリとは、日本神話のヤマタノオロチ討伐時に用いた酒(八塩折之酒)が由来みたいです。
ラストの尻尾:第5形態
映画の最後にゴジラの尻尾がアップになるシーンがありますよね。
あれは、ゴジラ第5形態です。群体化、小型化ってやつですね。
こんなチートスペックを持ったゴジラが小型化し増えていったら、日本だけでなく世界が終わって、ゴジラの世界になってしまうと思います。恐ろしや。
情報量が多いから面白い
私に4回も映画館に足を運ばせたほど面白い『シン・ゴジラ』ですが、いったい何が私をそこまで惹きつけるのかと考えたのですが、やはり莫大な情報量だと思います。
観るたびに新しい発見があるので、毎回得るものがあるんですよね。そしてその情報量が、フィクションにリアリティを与えてくれているように思います。
そんな映画に出会えて本当にうれしいです。
この映画を製作してくれた庵野監督に感謝!熱演してくれたキャストの皆さんに感謝です!