映画『ミックス。』を観てきましたので、感想をまとめておきます。
この映画は、卓球の男女混合ダブルス『ミックス』を主軸としています。
私の大好きな新垣結衣さんが主演、そしてドラマ『リーガルハイ』や映画『エイプリルフールズ』を手がけた古沢良太さんが脚本をされていることもあって、期待値の高かった映画です。
古沢さんの書く脚本は、毒を効かせたものが多いんですよね。その毒っ気が個人的に大好物なので、その辺も期待して観てきました。
映画の感想:王道的なストーリー
全体の感想
映画全体の感想としては、笑いと恋愛、そしてスポーツ要素をバランスよくミックスした映画だと思いました。そういう意味も含んだタイトル『ミックス。』なのかなと。
しかし主演である新垣結衣さんと瑛太さんは、空気感がよく似ていますね。安定感があるなーと思いました。
脇を固める役者さんも良い味を出していました。
個人的には蒼井優さん演じる中国人店員:楊がお気に入り。日本人が想像する中国人をよく表現していました。あとクソ生意気な子どもを鈴木福くんが演じていて、これもハマリ役でしたねー。
テンポの良い前半、ちょっとモヤモヤ後半
前半は多満子(演:新垣結衣)の転落人生からの逆転劇みたいな感じで、テンポ良く楽しめました。
人間のクズイケメン江島くん(演:瀬戸康史)も絶妙に嫌な奴で、見返してやるぞー! っていう気持ちが沸々と沸きあがる構成でしたね。
ただ後半、具体的には多満子とハギ(演:瑛太)が試合に出ないことを決める辺りから、なーんかモヤモヤしました。ラストの決勝戦につなげるための、あえての失速感なんでしょうけど。
私としては失速感なしに、日本選手権に出場して欲しかったなー。
ラストの試合シーンは最高!
ラストの試合は盛り上がりましたねー。
2セット落としてしまった後の休憩で、ハギが再婚しないことを明らかにしたところで、ココまでのモヤモヤが吹っ飛びました。
そこからはまさに攻め&攻め!の展開で燃えました。結局試合には負けてしまいましたが、スッキリとした感覚になれましたね。
そういえば、試合終了後、江島くんのペアである小笠原さん(演:永野芽郁)がガッツポーズをして叫んでましたけど、パンフレットによるとあのガッツポーズはアドリブらしいです。小笠原さんの性格をよく表しているシーンだなーと思いました。
スポ根要素が映画を盛り上げる
この映画、スポ根要素が良い味を出していますよね。
- 倒したい因縁の敵がいる
- 初期段階では力量不足
- トレーニングや新たな仲間との出会いを通して成長する
- 決勝戦で戦う
みたいな要素です。
『弱かった主人公が強くなっていく感』って見ていて気持ち良い!
古沢脚本にしては王道的展開
おもしろい映画でしたけど、古沢脚本らしさが控えめだったかなーと思いました。
かなり王道的な展開で、良くも悪くも先が予想できちゃうストーリー。まぁ、たまにはこういう作品もいいのかもしれませんが、次はもうちょっとぶっ飛んだ作品が観たいかなー。
まとめ
おもしろい映画でしたが、個人的には少し物足りなさも感じました。
王道的なストーリーが好きで、スッキリした気分になりたい人におすすめできる映画です。