おはようございます。管理栄養士のおかし3です。
みなさん、食パンは5枚切り派ですか? それとも6枚切り派ですか?
この調査(食パンが美味しいのは何枚切り?都道府県別にアンケート調査 - ライブドアニュース)によると、どうやら5枚切り派と6枚切り派の勢力はほぼ拮抗しているようです。傾向としては、西日本には5枚切り派が多く、東日本には6枚切り派が多いようです。
食の嗜好は人それぞれ。そこに文句をいうつもりはありません。
私が今回取り上げたいのは、
『1年間(365日)、毎朝食パンを1枚食べる』と仮定した場合、5枚切り派と6枚切り派の摂取エネルギー量と食材料費はどれくらいの差が生じるのか?
ということです。
今回のサンプルは超熟(Pasco)
どの食パンをベースに考えても良いんですけど、今回はわが家でよく食べている『超熟』をサンプルとして計算していきたいと思います。
年間の摂取エネルギー量の差
まずはこちらをご覧ください。
(出典:Pasco公式超熟|Pasco)
『超熟』の1枚当たりのエネルギー量は、
- 5枚切り:197kcal
- 6枚切り:164kcal
となっています。
食パンを 1日1枚食べると仮定すると、1日あたりの摂取エネルギー量の差は33kcalとなりますね。
これを365日続けることになるので、1年間の摂取エネルギー量の差は、
- 33kcal×365日=12,045kcal
となります。
5枚切りの食パンを毎日食べる人は、6枚切り派の人よりも年間12,045kcal多くのエネルギーを摂取するといえます。
ちなみにこのエネルギー量を体脂肪に換算すると、体脂肪1kgあたり約7,000kcalであるため、
- 12,045kcal÷7,000kcal≒1.72kg
となります。ただ、この体脂肪1.72kgというのは、摂取したエネルギーを一切消費せずに蓄えた場合の数値なので、参考にもならない参考値とお考え下さい。
年間の食材料費の差
まず5枚切り食パンと6枚切り食パンの1袋あたりの値段の差ですが、Pasco公式サイトによると
- 5枚切り:215円(本体価格)
- 6枚切り:215円(本体価格)
となっており、同額です。
で、365日毎日食パンを1枚食べる場合、何回食パンの袋を購入しないといけないのかというと、
- 5枚切り:365÷5=73袋
- 6枚切り:365÷6≒61袋(切上)
となります。5枚切りの食パンを毎日食べる人は、6枚切り派の人よりも1年間あたり12袋多く食パンを購入しなければなりません。
これを金額に換算すると、
- 215円×12袋=2,580円(本体価格)
となります。5枚切り派の人は、食パンを入手するためのコストが年間2,580円ほど多くかかることになります。これは単身世帯の場合なので、仮に4人家族の場合は年間約1万円程度の差になります。
6枚切りの方が優れている!?
『1年間(365日)、毎朝食パンを1枚食べる』と仮定した場合、5枚切り派の人は6枚切り派の人と比べ、
- 摂取エネルギー量は12,045kcal多くなる
- 食材料費は2,580円多くなる(単身世帯)
というのが結論です。
ただこれは、あくまでも数字上のお話であり、5枚切りと6枚切りに優劣をつけるつもりはありません。
エネルギー量が多いことは、悪いことではありません。理由は人それぞれ必要とするエネルギー量が違うからです。エネルギー量が少ないことがデメリットになってしまう人もいるわけです。
食材料費のお話についても、食品ロス(廃棄)の話を無視しています。実際の食パンには消費期限が設定されているため、6枚切りだと消費ペースが追い付かず、期限内に食べきれず、食材が無駄になってしまうかもしれません。
そして何より、食品というのは食感や腹持ち感、満足感などの感覚的要素も非常に重要です。その辺の要素を無視して、優劣をつけることはできないわけです。
まとめ
そんな私は、朝はご飯派です。